人気が高まっている邦楽・和モノのレコード！買取事情も併せて解説
多くの人は邦楽のレコードと聞いて、まずどのような音楽を思い浮かべるでしょうか。一口に邦楽といってもポップス、グループ・サウンズ、フォーク、アイドル、歌謡曲、演歌など色々なジャンルがあり、それぞれ音楽性は大きく異なります。各ジャンルではたくさんの素晴らしいミュージシャンが活躍し、数々の名作を世に残してきました。今回は邦楽レコードの中でも特に注目を集めているものについて紹介します。
目次
現代に蘇ったアナログレコードたち
近年は世界中でレコードブームが再燃していると言われており、アナログレコードの売上も順調に伸びています。若手アーティストがCDやストリーミング以外のリリース方法として、新作をアナログ盤で同時発売するのも珍しいことではなくなりました。遠い昔のアイテムに感じられていたレコードが、21世紀における私たちの生活スタイルや音楽の楽しみ方を変えつつあると言えるでしょう。
若い世代の人たちも再生機器を入手すれば、いくらでも昔の音楽をレコードで楽しめるようになりました。中古レコード専門店でも、笑顔で商品を見る若いカップルや黙々と熱心な眼差しでレコードを探す若者が増えているのです。また、レコードブームの熱は若い世代に限ったことではなく、かつてレコードで音楽を楽しんでいた50代以上の人たちも再び熱を帯びています。若い世代との違いは、昔の貴重でプレミアが付いたレコードを探している人が多いという点でしょう。現代ではインターネットが普及したことによって、あらゆる情報を手軽に入手できるようになりました。様々な世代の人たちがそれぞれに音楽・レコードを嗜んでいます。
世界を彩る新たなジャンル「シティポップ」
近年、邦楽や和モノと呼ばれるジャンルの中でもシティポップが世界中で人気を博しています。シティポップは1970年代後半～80年代にかけて日本で流行した、都会的なイメージのファッショナブルなポップスです。一部ではAORとも呼ばれていました。当時はジャンル名こそ広く知られていませんでしたが、近年人気DJなどが自分の音楽に取り込むことで再認識されてきたのです。80年代のディスコ風にアレンジされた楽曲をDJが好んで選曲したというのも、シティポップのブームを助長した一因と言えます。2010年代に入った頃から着実に再評価の波が大きくなりました。
その大きな波は世界中の音楽ファンを巻き込み、シティポップのレコードを収集する海外ファンも劇的に増えました。これにはインターネットが普及して情報を入手しやすくなったことが起因しています。日本の中古レコード専門店までシティポップのレコードを買いに来ることも珍しくありません。今やシティポップは巨大なブームとなり、日本に限らず世界の音楽シーンで確固たるジャンルとして成長しました。
シティポップの代表的アーティスト一覧
・亜蘭知子
・杏里
・大滝詠一
・大貫妙子
・大橋純子
・角松敏生
・来生たかお
・佐藤奈々子
・シュガー・ベイブ
・竹内まりや
・寺尾聰
・中原めいこ
・はっぴいえんど
・ブレッド&バター
・細野晴臣
・松任谷由実
・松原みき
・間宮貴子
・矢野顕子
・山下達郎
・吉田美奈子
シティポップで人気を博しているレコード作品たち
・山下達郎 / FOR YOU (AIR RAL-8801)
・竹内まりや / ヴァラエティ (MOON MOON-28018)
・大貫妙子 / SUNSHOWER (PANAM GW-4029)
・杏里 / タイムリー (FOR LIFE 28K-63)
・菊池桃子 / アドベンチャー (VAP 30183-28)
・吉田美奈子 / 扉の冬 (SHOW BOAT 3A-1004)
・荒井由実 / ひこうき雲 (EXPRESS ETP-9083)
・佐藤奈々子 / スウィート・スウィンギン (BLOW UP LX-7033-A)
邦楽・和モノのレコードを少しでも高く売るコツは？
レコードをなるべく高値で売るコツは「レコードの価値が分かる店」を見極めることです。新品と異なり、中古レコードはそれぞれ違った価値を持ちます。保存状態によって価値が変わるのは当然として、製造された国や時期によっても価値が大きく変わるのです。後世まで語り継がれている名作には高価で貴重なレコードが多いですが、買取で最も重要なのは「歴史に埋もれている隠れた人気作品」を買取業者が知っているか否かでしょう。
査定に持ち込まれたレコードのうち誰もが知っている名作は高く買取るのに対して、他の作品にはあまり値段が付かないというケースがあります。しかしその中にも隠れた人気作品が埋もれている可能性があるでしょう。仮に100枚売るとして「名作だけ高く買取る業者」と「名作以外の隠れた人気作品も高く買取る業者」、では査定金額の合計に大きな差が生じます。知識と経験がある業者を選びは、後悔しない売却結果に直結するポイントなのです。
「レコードの買取はどこへ出しても同じだろう」と適当に業者を選んでしまうと、実際は数万円の価値があるレコードを数百円で売ってしまう可能性があります。知識がない買取業者を選ぶと、結果的に損してしまうことも起こり得るのです。思い出の詰まったレコード1枚を売ることができるのはたった一度きりなので、後悔しないためには慎重に業者を選ぶようにしましょう。業者選びの際は、実際の利用客が残した感想をホームページで見てみるのがおすすめです。他にも買取サービスの充実具合・店員の対応が丁寧かどうかを比較して検討してみてください。
旬な邦楽・和モノのレコードを買取に出してみよう
世界的にブームが巻き起こっている今だからこそ、邦楽・和モノのレコードは高価買取が期待できるジャンルです。特に海外コレクターからも需要の高いシティポップが狙い目なので、聴かなくなった昔のシティポップレコードがあれば一度査定に出してみるのも良いでしょう。業者選びの際は買取実績などで知識量を見極めた上で、利用客の口コミやスタッフの対応もチェックしてみてください。