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ブラジル音楽レコードの買取は高額?

 

ブラジル音楽のレコードを持っているけれど、買取されるのか疑問に思う人もいるでしょう。何気なく買い集めていたレコードの中にあるブラジル音楽の作品たち。その中には、思いもよらず高額になっている物もあるかもしれません。我が国でも、これまでブラジル音楽の国内盤レコードが製造されており、希少な作品になっているものも少なくありません。ここでは、ブラジル音楽の人気作品を紹介します。

 

目次

ブラジル音楽とは?

 

ブラジルの音楽として有名なのが、サンバとボサノヴァです。サンバはブラジルの北東部のサルバドール(バイーア)に連行された、アフリカの奴隷が持ち込んだアフリカの音楽がベースになっていると言われています。一方ボサノヴァは、サンバ・カンサォンという歌謡曲がルーツだとされ、リオデジャネイロの中産階級の若手ミュージシャンたちによって生み出されたと言われています。その後、ジャズやソウル、ロックなど時代における最先端の音楽を吸収し、進化しながらブラジルの大衆音楽へと進化していきました。

 

ブラジル音楽の変遷と魅力

 

1960年代には、アメリカのVerveからボサノヴァのレコードが発売され、世界的なブームを巻き起こします。同時に60年代初頭からブラジルのジャズも盛んになり、後に名盤と呼ばれる作品が次々に誕生します。70年代には、Azymuth(アジムス)、Ivan Lins(イヴァン・リンス)、Arthur Verocai(アルトゥール・ヴェロカイ)、Marcos Valle(マルコス・ヴァーリ)が活躍し、現在でも人気のジャズ・フュージョン、MPB(エミ ペーペー、ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)のミュージシャンです。彼らがリリースした70年代~80年代の作品は、90年代後半頃から再評価の機運が高まり、現在でもその人気の高さから中古レコードは非常に高額で買取されています。

ブラジル音楽の魅力は様々ですが、人気のあるボサノヴァやサンバ、MPBなど全てに共通するキーワードは、「Saudade(サウダージ)」と呼ばれる感覚です。日本語訳では「ノスタルジア、切なさ、郷愁、憧憬」を意味し、言葉では言い表せない、哀愁を帯びたメロディがブラジル音楽の根底に流れ続ける魅力でしょう。

 

ブラジル音楽のレコードは希少!オリジナル盤は高額買取も

 

ブラジル音楽のレコードは非常に希少です。ブラジルでは1964年の軍事クーデターにより軍事政権が発足し、多くのミュージシャンが70年代中期頃まで「表現の自由」を制限されました。政情不安は85年まで続いていたこともあり、当時のブラジルはレコードを輸出すること自体を行っていなかったでしょう。

しかし、90年頃にイギリスで始まったDJによるアシッドジャズ・ブームが転機となります。こうしたブームを迎え、90年代初頭から、イギリス経由でブラジルから日本にレコードが個人輸入され始め、1994年にはブラジルのボサノヴァ期を代表するレーベル、Elenco(エレンコ)等が国内で再発され、ブラジル音楽が本格的に日本をはじめ世界中に広まりました。60年代~80年代のブラジル音楽の良さが90年以降になって世界中に広まったにも関わらず、レコードは市場でほとんど流通しなかったため、需要と供給のバランスが崩れ、世界的に高騰しているのだといえます。

また、ブラジル盤レコードは総じてジャケット、盤ともに保存状態が悪いものが多く、美品は稀とも言える存在です。ブラジル音楽のレコードが高額になっているのには、こうした様々な理由があるのです。人気のレコードをいくつか紹介します。

 

■Milton Nascimento & Lo Borges / Clube Da Esquina ミルトン・ナシメント & ロー・ボルジェス / クルービ・ダ・エスキーナ(Odeon, 型番:MOAB 6005/6)

1972年発表。ブラジルの音楽史に残るような名盤です。過去に何度も再発されていますが、オリジナル盤の美品であれば高価買取されます。

■Wanda Sa / Vagamente ワンダ・サー / ヴァガメンチ(RGE, 型番:XRLP-5.248)

1964年発表。ジャズボッサ風のタイトル曲「ヴァガメンチ」をはじめ、ボサノヴァの名盤中の名盤です。オリジナル盤の美品であれば、高額で買取されます。

■Azimuth / Same アジムス(Som Livre, 型番:410.6003)

1975年発表。ブラジリアン・フュージョンの大名盤です。過去に何度も再発されていますが、見開きジャケット仕様のオリジナル盤は非常に人気が高いため、美品であれば高額買取されるでしょう。

 

高額買取されるのは日本盤にも

 

ブラジル音楽では、ブラジル盤のほか、日本国内盤、アメリカ盤、イギリス盤が中古市場でよく見かける主なプレス国です。日本国内では1960年代後半~70年代前半、そして80年代初頭にブラジル音楽のブームがありました。日本盤でしか発売されていないレコードがいくつかあり、今でも高い人気を集めています。特に、アストラッド・ジルベルトの『ジルベルト・ゴールデン・ジャパニーズ・アルバム』は、ボサノヴァの名曲を日本語で歌ったものとして、非常に高額で取り引きされています。また、エリス・レジーナの『エリス・レジーナ / イン ロンドン』の日本盤は豪華な見開きジャケット仕様で、帯付きのものは滅多に見かけず大変希少です。

 

希少なブラジル盤、思っているより高額で売れるかも?

 

ブラジル音楽は古いブラジル盤、アメリカ盤、イギリス盤など当時プレスされた各国盤だけではありません。再発盤や国内盤もあります。国内はもちろん、世界的にも常に需要があり、さらにプレス枚数が少なかったことから、再発盤や国内盤も欲しいというファンがたくさんいます。そのため、思っているより高額で売れることもあるでしょう。この機会に、家で眠っているブラジル音楽レコードの買取を検討してみてはいかがでしょうか。