プログレッシブロックのLPの買取相場は？
プログレッシブロックにおけるレコードの買取相場の傾向
世界的な世代交代劇を巻き起こしたニュージャンル
プログレッシブとは直訳すれば進歩的な、発展的なという意味ですが、1960年代後半から70年代にかけて世界に新たなブームを巻き起こした新しいスタイルのロックがプログレッシブロックというジャンルです。
その代表的なバンドがキング・クリムゾンで、ロックや洋楽に興味がない方でも一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
1969年に発表されたデビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」は、当時世界的な人気を博したビートルズのラスト・アルバムを全英チャートNO.1の座から奪ったという実績を誇っています。
デビュー・アルバムながら、その当時を知らない若い世代でも知っている世界的なバンドのビートルズの座を奪って脅威の全英NO.1に輝きました。
こうした現象を巻き起こしたのも、まさに進歩的な、発展的で世代交代を果たした点でプログレッシブロックというジャンルとして呼ばれた由縁なのかもしれません。
プログレッシブの心地よいロック
プログレッシブロックはこれまでの掻き立てるようなロックとは異なり、当時の最新技術であった電子楽器を駆使して、ジャズの即興性やクラシックの壮大な世界観をも感じさせる、どこか交響楽的な洗練された音を醸し出しました。
単に内面の感情を訴えるようなロックとは異なり、ストーリー性を感じさせる音楽で、中にはボーカルなしのインストゥルメンタルの楽曲も多かったのです。
若い世代にも人気
今の時代は激しい音楽より、心地よい音楽の方が人気を高めています。
そんな時代背景からプログレッシブロックも、当時を知る往年のファンだけでなく、当時を全く知らない若い世代にも注目を集めているのです。
数年前からアナログレコードのリバイバルが欧米を中心に活発となっているのも、買取相場の上昇を後押ししています。
リバイバル当初は往年のファンが懐かしんで聞くノスタルジー回帰のブームだったのが、今では欧米でのアナログレコードの流通量はCDが登場する直前の1980年代後半と同じ水準に達しています。
しかも購入者の半数がレコードを知らない世代というから驚きです。
リバイバルの動きが加速する中で、プログレッシブロックの初回盤やオリジナル盤を持っている方は高値買取が期待できるかもしれません。
